日本がビットコインに全力を注ぐべき3つの理由
ビットコインは
日本にとって
最終兵器になる
この国は岐路に立たされている。
国として築いてきた根幹が揺らぐほどの岐路に、だ。
戦後に意図的に起こされたバブル成長期の余波により、私たちの生活は歪な社会構造としてゆがみと崩壊を深めつつある。
しかしその崩壊はきわめて緩やかに侵食していくので、多くの人々は足元が崩れて初めて理解する。
日本を舞台にして暗号資産(ビットコイン)が旋風を巻き起こしたのは、おそらくはそのあたりが根本に潜んでいる。
しかし、本質的に理解はしているものの、「買う」ことでしかリスクオフができないままでは、いずれ日本もビットコインも共倒れしてしまうことは目に見えている。
では、日本という国はどうすべきなのか?
何が根本的な解決につながっていく行動と言えるのか?
起死回生の一手として、日本がビットコインをどのように働かせるべきなのかを、順番に説明しよう。
1.資源が無い
この国はエネルギー資源のほとんどを、諸外国からの輸入に頼っている。
原子力発電が取りざたされることが多いが、その実「化石燃料」や「石炭」「天然ガス」を中心とした昔ながらの発電方法が主流であることを知っている人も少ないのではないだろうか。
原子力発電をめぐる問題はこの際省くが、エネルギー問題は古来からの至上命題であり続けている。
ただ、これは逆に見ればこの問題さえ解決できれば、日本という国はそこに割かれていたリソースの分だけより強大な成長を遂げられるという意味にもつながってくる。
これは日本国における常識だが、この問題をビットコインは解決可能だ。
なぜならビットコインは電気エネルギーと等価の存在だからだ。
2.ビットコインはOSS開発である
ビットコインを発行するためのエネルギーがそのまま価値へとダイレクトに換算されうる理由や根拠については割愛しよう。 それは安売り合戦が市場の崩壊を招くことと意味を同じくするからだ。
再生可能エネルギーが見直されている昨今、そうした基礎コストもまた大きく変化を迎えている。
ともあれ、ビットコインを主軸とした国家戦略を描く理由はもう一つ。
基礎開発が「オープンソースソフトウェア」の概念で進められている事だ。
コミットそのものは誰にでも可能で、場合によってはビットコインのソースをフォークして、オリジナルコインを作ることもできる。
だが、そこでオリジナルコインを作ろうとするのは馬鹿げた発想だ。 すくなくとも、自治体が発行するクーポンや企業が発行する商品券などではなく、【エネルギー資源】を意味するビットコインと同じものを改めて設計し直すことに意味などないからだ。
昨今、数多に追従して作られ続けている多くのコインは、そうした根本的な部分で根が浅いこともあり失敗を続けていることがその証左と言えるだろう。
OSSの利点は、特定個人の意見に左右されにくく、多くの目にさらされながら常にその真価を問われ続けるという在り方にある。
きわめて民主制の高い開発方法ゆえに、日本という国民性に極めてマッチするのだ。
なにか問題が起きた場合の対処は迅速に行われながらも、開発そのものは慎重かつ堅実なのだから。
OSSの問題点と日本国の課題
余談ではあるが、OSS開発にも問題はある。
それは、明確に管理者が存在するという点だ。管理者の存在は既得権益につながり、それが政治的な問題へと展開することが実際に起きている。
すくなくともSWATが突然自宅に押し掛けてくるような事件も起きている。
現状では特定の開発者に依存するような体制ではないが、ある程度の影響力を持った一個人が存在するという脆弱性もまた指摘されている。今後の課題として考えられている問題と言えるだろう。
しかし、それもまた管理者権限の分散化を行うことで、解決可能だ。
議会制そのものにも欠点はあるが、そこに選出される方法そのものが腐敗しない限りは極めて平和的な手法ではないだろうか。
また、現在の開発陣に日本人技術者の決定権保持者は居ない。
すでに多くの優秀な技術者が、ビットコインに関する多くの実績を積んでいるが、その方向性はもっぱら国産コインへと向けられていることも問題点の一つといえる。
3.世界中にユーザーが存在する
日本という国を支えているのは日本国民だけというわけではない。
諸外国の存在が日本という国の存在を認めているから、日本は存在する。
世界中であなたひとりきりだったとしたら、あなたは何者でもなくなるのと同じことだ。
ビットコインのプレイヤーは世界中に居る。
いまだビットコインをどのように扱ったらよい(効果的に影響力を伸ばせる)のか理解していない、多くの権利者にとって未知の存在であり、そうしたアドバイスを的確にできる存在も少ない。にもかかわらず、技術的価値だけで世界中に影響を及ぼす存在なんて、日本のような保守的な国にとっては脅威でしかないだろう。
しかしそれは、諸外国の保守派と呼ばれる存在にとっても同じことで、シルクロードのような巨大犯罪組織に使われていたという「前科」が、そうしたバイアスを加速させたともいえる。
ビットコインはけっきょく道具でしかなく、扱う人間によってどのような形であれ求められた答えを正しく差し出してくれる秀逸な物だ。そこをまず理解したうえで、我が国にとってもっともすぐれた運用方法を模索していかなければならない。
世界の最先端資源技術としてのビットコインをいち早く確保し、経済の主軸を勝ち得る力を取り戻すために何が必要なのか。
規制はどのような形が適切なのか。
全世界に先立って主導を確保するために、戦うべき場所を間違えることは避けねばならない。
最後に
ビットコインが日本にとって必要不可欠な理由はまだまだある。
しかし、現段階でこれ以上を求めたとしても、それは日本のこれからの在り方にとってまだ必要なことではない。
まずは地固めを行わなくては、ビットコインによる資源戦略は進められないのだ。
しかし、まだ猶予はのこされている。
真に限られた存在であるビットコインをめぐる攻防は、ようやく産声をあげた所なのだから。