Googleフォトのアーカイブ機能って?写真整理を簡単にする便利機能を使いこなそう!
Googleフォトは画質にある程度の制限はあるものの、無制限で写真を保存することが出来ます。でもそのままでは保存してある写真がすべて表示されたり、Googleムービーやアニメーションの対象として扱われるので乱雑になりがちです。
アルバムとして分けて置いていてもいつの間にかあふれかえる領収書のムービーが候補に挙がってきたりしても「誰得!?」という乾いた笑いにしかなりません。そんなやや使いづらかったGoogleフォトにアーカイブ機能が付いた事によって、さらに使いやすく便利になっているんです。
今回はそんなGoogleフォトのアーカイブ機能の全貌に迫り、Googleフォトを使いこなせるようになる方法を一挙公開します!
Googleフォトのアーカイブ機能とは?
Googleフォトは、特に何も設定せずにそのままバックアップとして利用していると、スマホなどの端末で撮影したり保管した写真がそのまま溜まっていくだけです。
ときどき思い出したように、撮影していた写真やムービーをアレンジしたものを見せてくれたり、過去の思い出を振り返らせてくれる素敵な機能をそなえていますが、べつに思い出したくもない写真を掘り起こすこともあります。
Googleフォトアーカイブは、そういった「わざわざ思い返そうと思わない限り見ない」写真をより分けることで、そういった機能の対象から外せるフォルダのような機能をもっています。
アーカイブって何ですか?
出典:https://unsplash.com/
アーカイブというのは「保管庫」や「保存記録」「公文書」「履歴」などの意味をもった言葉です。そういう意味ではちゃんと残しておきたい写真をほかの雑多な写真とは別にしておく機能というイメージになりますね。
本来の目的でいうと、「重要な写真データ」をあやまって変な使い方をしてしまうことが無いようにするための分別機能として誕生したのかもしれません。
検索とアルバム内には表示される
アーカイブに移動したことによって、撮影した写真を検索で探せなくなるという事はありません。単純に区分を変更しただけなので、検索はもちろん、普通の写真と同じように日付で順に表示されます。
アルバムで分けていた場合も、ライブラリには表示されなくてもアルバム側にはきちんと表示されます。むしろ「アーカイブ」枠で探せるようになるので、普通の写真とは違った特性のものをより分けておいておくと、便利な使い方が出来るようになります。
クリエイティブ機能の素材にはならない
Googleフォトにはクリエイティブ機能というアルバムやアーカイブに追加する写真を選んでくれたり、撮影された写真や動画をもとに、さまざまなアレンジを加えた写真やアニメーションを自動生成してくれる機能です。
カード形式で提示されるさまざまなアイテムは、Googleフォトをより効果的に使うために多様なアイデアを教えてくれます。でも、「それはいいから」という写真のアレンジを勝手にしてしまう面もありました。
そこで、クリエイティブ機能の対象から外すためにアーカイブさせておくという使い方が出来るようになりました。
Googleフォトのアーカイブと解除の方法
さっそくですが、Googleフォトのアーカイブ機能の使い方を説明します。GoogleフォトはどのAndroidスマホでも標準搭載されているとは思いますが、もしもインストールされていないのなら、GooglePlayStoreからダウンロードしてインストールしましょう。
AppStoreやGooglePlayStoreで「Googleフォト」と検索するだけですぐに見つかります。アーカイブだけでなく、Googleフォトの機能を使うには、バックアップの設定をしておく必要があります。スマホの写真がただしくGoogleフォトに取り込まれたものに色々な機能が適用されるようになっていますので注意しましょう。
写真のアーカイブ方法
Googleフォトを開いたら、並んでいるライブラリの写真からアーカイブに入れたい写真をタップして、「︙」を開きます。すると「アーカイブに移動」というアイコンが現れるのでそちらをタップするだけで、アーカイブに保存することができます。
また、ライブラリの写真を長押しタップして、まとめて複数の写真をアーカイブに移動させることもできます。
一枚一枚をアーカイブに移動させるよりは、こちらの方法のほうが断然効率が良いのでおすすめです。
選べる移動方法
- 写真を選んで移動
- 長押しタップで複数同時に移動
アーカイブの解除方法
一度アーカイブに移動した写真をもういちどライブラリにもどすには、「アーカイブ」をハンバーガーメニュー「≡」から選んで、アーカイブの管理画面から操作します。
写真を長押しタップすればチェックが入るので、戻したい写真を全て選んでメニュー「︙」から「アーカイブを解除」をタップするだけです。
不必要なファイルの場合はそのまま「デバイスから削除」も選べるので、スマホの容量を圧迫して困るような画像をアーカイブで管理すると便利に使えます。
アーカイブからアルバムへの追加方法
アーカイブに移動した写真をそのままアルバムに追加するには、アーカイブの解除と同じようにまずは写真を選びます。そのうえで、上部メニューにある「+」をタップして「アルバムに追加」をタップして実行しましょう。
するとアルバム管理画面が現れるので、そのまま「新しいアルバム」をタップして、さらに「タイトルを追加」し作成します。アルバムの編集には、下部メニューの「アルバム」からできます。
Googleフォトアーカイブ機能の注意点
Googleフォトで無料で保管してもらえる写真のサイズは決められていて、「高画質」モードがその範囲に適用されています。それよりも大きい写真は自動的にサイズを調整されて保管されるようになっています。
・容量を節約するために、写真が圧縮されます。写真のサイズが 16 MP を上回る場合は、16 MP まで縮小されます。
・サイズが 16 MP の写真は、最大で約 61.0 cm x 40.6 cm まで高画質で印刷できます。
・動画の解像度が 1080p を上回る場合は、1080p(高画質)に調整されます。動画の解像度が 1080p 以下の場合、保存された動画と元の動画の見た目の違いはほとんど生じませんが、字幕など一部の情報が失われる可能性があります
Googleフォトsupport
「なんかGoogleフォトの写真って汚くなってない?」と感じたら、あなたの元の写真のサイズがとても大きいので圧縮されて保存していることが理由なのです。もとの画質で保存を希望する場合は、容量無制限の適用から外されてしまうので注意が必要です。
以上のことを踏まえて、アーカイブ機能を利用するうえでの注意点も把握しておきましょう。
アーカイブした写真はクリエイティブ素材にならない
冒頭でも説明しましたが、クリエイティブ機能のなかにライブラリの写真を使って自動的にいろいろなアレンジ画像や動画を作成してくれる機能があります。
しかし、アーカイブに移動された写真はクリエイティブ機能の対象から外されてしまうので、クリエイティブが作ってくれる思い出深い動画や写真を思い返させてくれるような素敵なライブラリアルバムやムービーを楽しめない写真ができてしまいます。
たくさんの思い出がつまった写真たちのなかから、まるで思い出されることもない写真として埋もれてしまうのはとても悲しすぎるので、アーカイブする写真とライブラリに残す写真の選び方にはかなり注意した方がよいでしょう。
アーカイブした写真はライブラリには表示されない
「え!? 写真消えてる?」
不意にGoogleフォトの写真を開いた時に、アーカイブに入れたハズの写真が表示されなくなって焦ったりしていませんか?
でも大丈夫です。「ライブラリ」からは見えなくなりますが、アーカイブに移動した写真は「アルバム」や「アーカイブ」にちゃんと写真は残っているんです。アーカイブした写真の扱いは、重要なメールとそうでないメールを振り分けるのに似ています。
とりあえず普段使いの受信フォルダにあると何かの間違いで消してしまったりすると困るから、アーカイブフォルダに移動しておこう、という使い方と同じ感覚で使えます。
もしも、あったはずの写真が見当たらない場合は、アーカイブやアルバムに残っていないかどうかも探してみましょう。知らないうちに写真をアーカイブさせていることもないとは言い切れません。
少なくとも私はあります(笑)
Googleフォトの注意点
ところで、なんとなく利用しているGoogleフォトの使い方ですが、間違った操作をすると手痛い目に会う事がまれにあります。そんな「知っておけば回避できるGoogleフォトの使い方」についてすこしだけお勉強しておきましょう。
せっかくアーカイブでGoogleフォトの便利さについて学ぶチャンスが来たんですから、ついでに予備知識も覚えてしまいましょう。
Googleフォトから削除するとスマホからも消える!?
Googleフォトをインストールすると、基本的に自動でGoogleフォトとスマホの写真ファイルは同期されます。単純なバックアップであれば、スマホの写真がGoogleフォトに保存されるだけなんですが、問題は「同期」という点。
つまり、Googleフォトのドライブ内容と、スマホの写真ファイルはつねに同じ状態を維持しようとするので、Googleフォトの写真「だけ」を消すことができなくなってしまいます。
同期を解除すると、バックアップも解除されてしまうので、写真を撮るたびに管理し直すなんて面倒すぎます。では、どうすればGoogleフォトの写真を消してもスマホの写真が消えないようにできるのでしょうか?
フォルダ分けで同期を管理
同期の対象から外して保存する方法はそれほど難しくはありません。
POINT
- Googleフォトを設定
- スマホでフォルダを分ける
- 完成!
実際にはちょっと段階がありますので、設定の詳しい説明をします。
まずは、同期とバックアップをするフォルダをGoogleフォト側で指定します。
Googleフォトを開いたら、「≡」から「設定」を選んでタップします。
次に「バックアップと同期」を選んで、「デバイスのフォルダのバックアップ」をタップして選択すると、同期とバックアップをするフォルダが選択できるようになります。ここで、Googleフォトとスマホが連動するフォルダを決めています。
連動させたくないフォルダがあれば、スライドスイッチをOFFにしておきましょう。あとはスマホ側で連動させたくない写真を、連動していないフォルダに移動させるだけで出来上がりです。
スマホ側のフォルダ分けは、使っているカメラとの連動アプリによって随時新しいフォルダが作られるので、「カメラとか写真使ってもいいですか?」とアプリから聞かれたら「ああ、新しいフォルダができるんだな」と思っておきましょう。
その場合はそのまま同期設定になっているので、必要に応じて同期と非同期を割り振りしておくと、のちのち便利です。
写真の画質を設定するには
Googleフォトに保存できる高画質での写真サイズには限界があります。最近のスマホの画素数はコンデジ(=コンパクトデジタルカメラ)並みにキレイになってしまったので、16万画素程度なら余裕でオーバーする写真を撮れるようになっています。
なので、もっときれいなまま写真を保管したいなら「元のサイズ」で保管する必要があります。設定方法は、先ほどのGoogleフォトの「設定」から「バックアップと同期」を選んだ後に、「アップロードサイズ」をタップすることで選べます。
そこに輝く「保存容量を消費します」という文字がすべてを物語っていますが、「元のサイズ」で保管する場合は容量が無制限になりません。制限アリアリになります。
ですので容量が足りなくなったら月額でストレージ料金を支払って拡張する必要があります。100GB/250円(月)なのでそこまで高くはありませんが、12万画素設定でも十分にキレイなので、無駄遣いはしないようにうまく利用しましょう。
Googleフォトのアーカイブは写真を効率よく管理できる!
Googleフォトの便利機能「アーカイブ」を使えば、ちょっとした区分けをしておくのにとても便利です。ほかにもいろいろな使い道がこれからも生まれるGoogleフォトの新機能を使いこなして、思い出の写真を素敵なライブラリーとして保管しておけるようにしましょう。